紙袋伝説!ジョージを探せ!第1回 皆さんはジョージのことを覚えているだろうか?

ジョージを探せ・秘密基地

皆さんはジョージのことを覚えているだろうか?

子供の頃に憧れた理想の「秘密基地」を築くべく

夢を共有する仲間を追い求めて旅に出た

あのロマン溢れる“紙袋”の男のことだ。

はたして、彼は今どこで何をやっているのだろうか?

その答えは──

………。

……。

…。

ペンギン先生「誰か教えてくれよぉぉぉぉっ!!!!!」

ペンギン先生「アイツがいなくなって三ヶ月半だよ、三ヶ月半。お菓子なんてとっくの昔に食べ終えちゃったし、いつまでここで日光浴してればいいのさぁ……。世間ではソチ五輪どころかW杯が始まっちゃったじゃん」

通りすがりの人「あのー」

ペンギン先生「んっ、お前はジョージ! 無事だったのか!!」

通りすがりの人「いえ、違います。私はジョージの友人のジョセフです」

ペンギン先生「なんだと……いや、たしかにどこか違うような、違わないような……」

ジョセフ「友人ですよ、別人ですよ!」

ペンギン先生(むぅ、他人の空似という奴は怖いのぅ)

ジョセフ「実は僕もジョージを探してここに来たんです。もう三ヶ月も音沙汰がなくって」

ペンギン先生「心配になるのもムリはないのぅ」

ジョセフ「ええ、心配ですよー。貸しっぱなしの『モン●ン』の続編が出てしまいそうで。早く返してもらえないと時代に乗り遅れてしまうじゃないですか」

ペンギン先生「心配なのって、そっちかよ!」

ジョセフ「とにかく、そろそろ戻ってきてもらわないと。彼がどこに行ったかご存知ありませんか?」

ペンギン先生「残念ながらワシにもわからん。だって、ずーーーっと、ここに置いてきぼりにされてたからね」

ジョセフ「なんと、それはかわいそうに」

ペンギン先生「この気持ち、わかってくれるのか?」

ジョセフ「わかりますよ! そもそも、アイツは昔からそういうところがあって……」

ペンギン先生「ふむふむ……なんと……」

…………。

………。

……。

ペンギン先生「って、和んでいる場合じゃなぁーーーいッ!」

ジョセフ「そうですね。そろそろジョージを探しに行きましょう。あいつは埼玉から出たことがないのが自慢なので、きっと今も県内のどこかにいるはずです」

ペンギン先生「なるほど」

ジョセフ「あと、彼はとにかくお祭り好きな性格ですからね。何か面白いコトをしていればホイホイ出てくるかもしれません」

ペンギン先生「面白いコト?」

ジョセフ「なんでもいいと思いますよ。ただし、そんじょそこらの面白さでは出てこない予感がしますが。頑張ってジョージを召喚しましょう」

ペンギン先生「召喚って……。ジョージのヤツ、まるで日本神話の神様じゃな」

ジョセフ「何はともあれ、腹が減っては戦はできません。まずは食事に行くぞー」

ペンギン先生「おーっ!」

ジョセフ「あっ、先生はお留守番をよろしくお願いします!」

ペンギン先生「えっ」

ジョセフ「では、行ってきまーす! あー、どのお店に入ろうか迷うなぁー」

ペンギン先生「ちょっ、またこういう展開なの……? せめてお菓子ぐらいは置いていってよ、ちょっとぉ……」

こうして、いよいよ始まったジョージ探しの旅。

埼玉各地で面白いコトを果たさなければ彼は姿を見せそうもないという。

はたしてジョセフは、どんな奇想天外な企画を打ち出すのだろうか?

そして、さらなる置いてきぼりを食らったペンギン先生の運命やいかに!

次回につづく!!

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