市内全体で“個別最適な学び”を本格展開!中学校に続き小学校でも導入
埼玉県ふじみ野市が、また一歩“未来の教育”に前進しました。
2025年4月から、ふじみ野市内の市立小学校12校にて、AIを活用した学習ドリル「すららドリル」が導入されました。対象は小学4年生から6年生までの約3,000人。すでに2024年から中学校で採用されていたこのICT教材が、小学校にも広がったことで、市をあげての個別最適な学びがいよいよ本格化しています。
「すららドリル」ってなに?子どもたちに自信と学習習慣を!
「すららドリル」は、AIが子ども一人ひとりの学習履歴を分析して、理解度に応じた問題を提示してくれる、対話式のデジタル学習教材です。
苦手を見つける「つまずき診断」、書き込み式の問題、アニメーション付きのわかりやすい解説など、まるで“話せるドリル先生”のように子どもたちをサポートしてくれます。
約20万問もの問題を備えた圧倒的なボリュームと、自動採点や復習機能によって、学習のサイクルが自然と身につき、「できた!」「わかった!」という成功体験を重ねながら、自信と主体性を育てることができるんです。
先生の働き方にも革命を。業務負担を減らして子どもと向き合う時間を
このドリルの魅力は、児童の学習支援だけではありません。
自動採点や進捗の可視化、課題配信などの機能を活用することで、教員の業務負担がぐっと軽くなります。先生が“教えること”に集中できる環境が整えば、児童とのコミュニケーションもさらに深まるはず。まさに“教育の質”そのものが向上するツールです。
児童用タブレットの有効活用にもつながる取り組み
ふじみ野市では、2020年度から児童生徒1人1台のタブレット端末(GIGAスクール端末)が導入され、ICT教育の基盤が整ってきました。
その流れを受けて始まったのが、デジタルドリルの本格活用です。
教育委員会・学校教育課の榎本一夫氏によれば、以前のドリルソフトでは“答えだけ入力して終わる”ような使い方が課題でした。そこで、書き込み式でしっかり考えさせる「すららドリル」を中学校で試験導入し、好評を得たため、2025年度から小学校への本格導入に踏み切ったとのことです。
今後は、タッチペン付きの新型GIGA端末の導入に合わせて、より書き込み型学習が効果的に行える環境も整えていく予定だそうです。
すららネットの挑戦とふじみ野市の未来
「教育に変革を、子どもたちに生きる力を。」を理念に掲げる株式会社すららネットは、現在全国2,600以上の学校や塾でICT教材を提供。教育格差や発達障がい、不登校など、さまざまな課題を抱える子どもたちにも、等しく学びの機会を届けています。
そんな“未来志向”の企業とタッグを組んだふじみ野市の取り組みは、これからの地方教育のモデルケースになるかもしれません。
学びの質を上げ、子どもたちの可能性を引き出しながら、先生たちも働きやすくなる──。
「すららドリル」を通じたこのプロジェクトは、ふじみ野市の子どもたちにとって、まさに“未来を生きる力”を育む第一歩となりそうです。
