【2024年9月版】2030年頃の全線開通を目指す東埼玉道路

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▶ YouTube 【一般部2025年春一部開通】越谷レイクタウンの高速道路 国道4号東埼玉道路 建設状況2024年9月

はじめに

東埼玉道路は、東京外環自動車道(外環道)から国道16号へ至る延長約17.6kmの地域高規格道路です。
専用部(有料高速道路)と一般部(無料のバイパス道路)で構成され、渋滞緩和や沿線地域の開発支援、災害時の広域避難路確保など多面的な役割を担う計画となっています。2024年9月時点の現地調査や事業再評価資料などから、最新の建設状況をまとめました。

事業概要と背景

  • 全区間は国道4号のバイパス指定(延長約17.6km)。
  • 専用部は有料道路としてNEXCO東日本が事業化(東京外環自動車道と直結)。
  • 一般部は沿線開発や渋滞緩和、災害時の緊急輸送道路を目的に無料で整備。
  • 2024年8月(専用部)と2023年11月(一般部)に事業再評価が実施。
  • 一部区間で用地取得や設計変更による事業費の増大が発生。

専用部の進捗状況

相加(そうか)社ジャンクション付近

  • 相加社ジャンクションは外環道と東埼玉道路、そして新設される外環社パーキングエリアが結節する重要拠点。
  • 外環社パーキングエリアの工事にあわせて、相加社ジャンクションの一部ランプ基礎工事が開始されたが、これはパーキングエリア関連事業として進められている。
  • 東埼玉道路専用部としての工事はまだ本格的に着手されていない。

越ヶ谷レイクタウン周辺

  • JR武蔵野線を跨ぐ橋梁の設計変更(高さの追加4m)により、大規模な構造物となる予定。
  • 事業費の増加や、線路・商業施設の安全確保などから、工事着手まで時間を要する見込み。

松伏町(まつぶしちょう)以北

  • 浦和の田線ICまでが専用部の事業化区間だが、設計検討が続いており、実際の工事着手は先行き不透明。
  • 松伏町より北は専用部が未事業化で、全線開通には相当な期間が必要と想定される。

一般部の進捗状況

2025年春開通予定区間

  • 東埼玉道路一般部のうち、八条白鳥交差点(外環道国道298号交点)から松伏町田島付近までの約3.8km。
  • 大落古利根川(おおおとしふるとねがわ)橋梁などで工事が順調に進み、上部工(橋桁)や盛土がほぼ完成段階。
  • 用地取得がほぼ完了しており、舗装工事や交差点整備を残すのみ。

難航する用地取得

  • 越ヶ谷野田線(剣道)など、交差点付近での移転交渉が難航しているエリアあり。
  • 古い民家や公的施設の移転調整、新たな廃棄物埋設の発覚などが遅れの要因。

東埼玉道路連絡線

  • 当初の計画接続点より南側から国道4号(越ヶ谷春日部バイパス)へ連絡する支線道路。
  • 中川を渡る橋梁は既に完成済みだが、その周辺の盛土や取り付け道路の工事は進捗にばらつきがある。

将来展望と課題

  • 一般部は2029年度(費用便益比算定上の目安)頃までに全線開通を目指しているが、実際には2030年頃との見方が有力。
  • 専用部(相加社JCT~浦和の田線IC)は2034年度完成見込みとされ、さらに北の未事業化区間は20年以上かかる可能性も。
  • 高速道路ネットワークの完成と商業施設・物流拠点へのアクセス向上による大きな経済効果が期待される。
  • 災害時における緊急輸送路機能の確立が重要な役割を担う。

Q&A:よくある疑問に答えます

Q1. 全線開通はいつ頃になりますか?

A. 公式発表の完成年度はありませんが、一般部は2029年度までに、専用部は2034年度までに部分開通する計画が示されています。すべてが完成するには2030年代半ば以降になる見通しです。

Q2. 専用部と一般部の違いは何ですか?

A. 専用部はNEXCO東日本が整備する有料高速道路で、外環道と直結します。一方、一般部は無料で利用できるバイパス道路として国土交通省などが整備を進めています。

Q3. 越ヶ谷レイクタウン周辺の渋滞は解消されますか?

A. 一般部の拡幅と専用部(高架橋)の整備により、混雑時の交通量を分散できる効果が期待されます。ただし、専用部の着工が遅れているため、当面は暫定的な渋滞対策に留まる見通しです。

Q4. さいたま市方面のアクセスはどう変わりますか?

A. 浦和の田線との接続や相加社ジャンクションから外環道への流入がスムーズになると見込まれます。今後、東埼玉道路の専用部が延伸すれば、さらなるアクセス向上が期待されます。

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