埼玉県幸手市が有機米の産地化へ!三菱マヒンドラ農機と連携協定を締結

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埼玉県幸手市が、持続可能な農業の発展を目指し、三菱マヒンドラ農機株式会社と有機米の産地づくりに関する連携協定を締結しました。幸手市は、古くから米どころとして栄えてきた地域ですが、高齢化や後継者不足による耕作放棄地の増加が課題となっています。

幸手市と三菱マヒンドラ農機の連携内容とは?

今回の協定では、有機米の産地化を推進するために以下の取り組みが行われます。

  • 有機米の栽培技術の確立と普及
  • 持続的な発展に資する人材の育成
  • 省力化・低コストでの有機米栽培
  • 農業用機械の整備・点検
  • 有機米の加工・流通・販売体制の確立

特に、「紙マルチ田植機」を活用した有機米栽培が注目されています。この技術により、田植えと同時に専用の紙を田面に敷くことで雑草の発生を抑え、除草剤を使わずに安定した収量を確保することが可能になります。

「紙マルチ田植機」とは?

有機農業の大きな課題の一つが「雑草対策」です。紙マルチ田植機は、田植えをしながら紙を敷くことで雑草の発生を防ぎます。紙は40~50日で溶けて有機肥料となり、環境にも優しい技術です。この仕組みにより、農薬を使わずに除草剤と同等の抑草効果を得られるため、有機米の生産がしやすくなります。

この技術は、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」において国の認定を受けており、全国の農家で導入が進んでいます。今回の協定を通じて、幸手市の農家にもこの最新技術が広がることが期待されています。

幸手市の米作りの歴史と未来

幸手市で生産されるお米は、江戸時代には「他の米は遠く及ばないほど食味がよい」と評価され、江戸幕府の上納米として指定されていました。まさに「地域の誇り」とも言える存在です。

しかし、近年では高齢化や農業従事者の減少により、耕作放棄地が増えつつあります。そこで幸手市では、農地を守り、次世代へ継承するために、付加価値の高い有機米のブランド化を目指し、このプロジェクトを開始しました。

幸手市と三菱マヒンドラ農機の協力で持続可能な未来へ

三菱マヒンドラ農機は、「Together we challenge 挑戦する喜びの共創」を掲げ、様々なステークホルダーとともに新しい農業の価値創造に取り組んでいます。今回の協定は、同社が東日本の自治体と初めて連携する事例でもあり、地域農業の未来にとって大きな一歩となるでしょう。

有機農業に力を入れる幸手市と、最新技術を持つ三菱マヒンドラ農機がタッグを組むことで、幸手産米のブランド価値がさらに高まり、持続可能な農業のモデルケースとなることが期待されます。

これからの幸手市の有機米づくりの発展に注目です!

三菱マヒンドラ農機 みどりの食料システム戦略の認定について
https://www.mam.co.jp/news/pdf/topics_20221130.pdf

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