埼玉県草加市が、一般社団法人日本承継寄付協会（以下、日本承継寄付協会）との「遺贈寄付に関する連携協定」を締結しました。この取り組みは埼玉県内では初の試みで、社会貢献の新たな形として注目を集めています。
遺贈寄付とは？未来を支える選択肢
遺贈寄付とは、亡くなった後に相続財産の一部や全部を寄付する仕組みです。財産を地域や非営利団体に遺贈することで、社会貢献につながり、自分の意志を未来へ伝える方法として注目されています。
日本国内では年間約50兆円もの資産が相続されていますが、その多くが高齢世帯内で循環する状況です。遺贈寄付は、資産を若い世代や地域のために活用し、次世代を応援する仕組みとして注目を集めています。
草加市の取り組みと期待
草加市長の山川百合子氏は、「高齢化が進む中で、市民が安心して老後を迎えるための支援が求められています。本協定を通じて、老後の不安を解消し、だれもが幸せに暮らせる街づくりを進めたい」とコメントしています。
協定では以下のポイントを重点的に取り組む予定です。
- 遺贈寄付に関する情報発信
- 遺贈寄付の相談窓口の設置
- 地域活性化を目指したワークショップや専門家育成
地域の未来を共に考えるイベントも開催予定
今年5月には、草加市と連携し「承継寄付サポーター草加市プログラム（仮）」を開催予定です。このイベントでは、遺贈寄付について学ぶ機会を提供し、市民の参加を促す内容となる予定です。
誰でも参加できる遺贈寄付の可能性
「遺贈寄付はお金持ちだけのもの」というイメージがありますが、実際には数万円程度の少額寄付も可能です。貯金の残額を心配することなく、社会貢献に繋げることができます。
また、日本承継寄付協会は遺言書作成費用を助成する「フリーウィルズキャンペーン」を2025年3月末まで実施中。これを利用すれば、遺贈寄付の準備がさらに簡単になります。
未来をつなぐ一歩を草加市と共に
今回の協定締結は、地域における新しい社会貢献の形を広める重要な取り組みです。遺贈寄付を通じて草加市が目指す「だれもが幸せなまち」の実現が、さらに近づくことを期待します。
ぜひ、これを機会に遺贈寄付について考えてみませんか？詳しくは、日本承継寄付協会の公式サイトをご覧ください。
