狭山市が先進リサイクルに挑戦!アサヒ飲料などと「ボトルtoボトル」協定を締結

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埼玉県狭山市が、アサヒ飲料やリサイクル技術を持つ企業と手を組み、ペットボトルの水平リサイクル、いわゆる「ボトルtoボトル」の取り組みを本格化させます。2025年3月25日、狭山市とアサヒ飲料株式会社、遠東石塚グリーンペット株式会社、ペットリファインテクノロジー株式会社の4者が協定を締結し、日本国内における持続可能なペットボトル循環のモデルケースを目指すプロジェクトが始動しました。

家庭で出たペットボトルが、また新たなペットボトルに!

この協定の最大のポイントは、狭山市内の家庭から回収された使用済みペットボトルが、新たなペットボトルに生まれ変わるという点です。これまで多くのペットボトルが異なる製品にリサイクルされてきましたが、「ボトルtoボトル」は、同じ“ペットボトル”として再利用される、まさに“循環”そのもの。これにより、資源の有効活用はもちろん、CO2排出量の削減にもつながるエコな仕組みなのです。

2つのリサイクル手法を組み合わせて、より高い再生率へ

この取り組みでは、2つのリサイクル手法を組み合わせて効率的な再資源化を実現します。1つ目は、遠東石塚グリーンペットが行う「メカニカルリサイクル」。高温でペットボトルを溶かし、異物を取り除いて再生する方法で、設備コストが抑えられるのがメリットです。

2つ目は、ペットリファインテクノロジーが担当する「ケミカルリサイクル」。ペットボトルを分子レベルまで分解して不純物を徹底的に除去し、より高品質な再生ペット樹脂を作り出す高度な技術です。今回はこの2つの手法をうまく使い分け、メカニカルリサイクルで出た“残余物”さえも再資源化することで、従来以上のリサイクル率を目指します。

リサイクルの“ムダ”を最小限に。持続可能な未来のカタチ

従来、メカニカルリサイクルの工程で発生する約20%の残渣(ざんさ)のうち、5~10%は別製品へのリサイクルにとどまっていました。しかし、今回の取り組みではその“残余物”にも注目。中にはペットボトル由来の素材も含まれているため、それをケミカルリサイクルで再びボトルの原料に戻すことで、これまで見過ごされてきた資源をムダにせず再活用できるのです。

狭山市が先陣を切る!地域から広がるボトル循環社会

この協定は、単なる企業間の連携ではありません。地域住民の協力なくしては実現できないプロジェクトであり、狭山市が率先してこの先進的な仕組みを導入したことに大きな意義があります。私たち一人ひとりの“正しく分別する”という行動が、この大きな循環の一歩につながっているのです。

今後、こうした「ボトルtoボトル」モデルが他の自治体にも広がれば、日本全体のリサイクル率の底上げに貢献すること間違いなし。狭山市発のこのチャレンジに、ぜひ注目してみてくださいね!

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