ろう者柔道の魅力を伝えた特別授業
2024年6月3日、埼玉県坂戸市にある埼玉県立特別支援学校 坂戸ろう学園で、特別な授業が行われました。授業に登壇したのは、2024年「第2回世界ろう者柔道選手権大会」で見事優勝を果たした佐藤正樹選手。彼は、ケイアイスター不動産株式会社の「ケイアイチャレンジドアスリートチーム」に所属する現役トップアスリートです。
佐藤選手の熱いメッセージと柔道体験
リアルな経験をシェア
佐藤選手は、柔道を始めたきっかけや学生時代のエピソードを通じて、「障がい」や「共生」について熱く語りました。反抗期の経験談や競技を通じて得た学びを生徒たちに共有し、そのリアルなメッセージに生徒たちは真剣な表情で耳を傾けていました。
柔道体験で心と体を動かす
授業後には柔道の体験会が行われ、佐藤選手が見本となり技や受け身を披露。生徒たちはボランティアのサポートを受けながら、前受け身や後ろ受け身、技を実際に体験しました。柔道を通じて体を動かす楽しさを味わい、笑顔が絶えないひとときとなりました。
開催の背景と意義
ケイアイチャレンジドアスリートチームは、「日本一挑戦するアスリートチーム」を理念に掲げ、パラスポーツの認知向上を目的としたイベントや体験会を全国で開催しています。今回の授業は、坂戸ろう学園の32名の生徒を対象に、体を動かす楽しさや将来の夢について考えるきっかけを提供する目的で実施されました。
佐藤正樹選手のプロフィール
- 競技:ろう者柔道(男子66㎏級、三段)
- 主な戦績:
- 2024年 第2回世界ろう者柔道選手権大会 優勝
- 2021年 世界ろう者柔道選手権大会 準優勝
- 2022年 第24回夏季デフリンピック競技大会 5位入賞
- コメント:「生徒たちが柔道を楽しんでくれて嬉しい。感謝の言葉を素直に伝える姿にも感動しました。」
ケイアイチャレンジドアスリートチームとは
2019年に発足したこのチームには、現在9名のアスリートが所属しています。「デフフットサル」や「車いすバスケットボール」など、多彩な競技で活躍するメンバーが集まり、競技活動のほか、講師やイベントの開催を通じて障がい者スポーツの魅力を発信しています。
まとめ
坂戸ろう学園で行われた特別授業は、佐藤選手の熱意と柔道の楽しさを通じて、生徒たちにとって忘れられない一日となりました。スポーツがもたらす感動と学びを共有し、未来に向けた希望を生徒たちに与えたこのイベント。ケイアイチャレンジドアスリートチームの今後の活動にも注目です。