2015年最初で最後のレポート!
新年明けましておめでとうございます!大晦日も元旦も大して普段と変わりなかったダメライター、
あるかでぃあデス! 毎日がエブリデイ!←謎 (=゚ω゚)ノ
どうぞ皆様今年も埼玉レポートをごひいきに! ……と思ったら、今回で最終回なのでした。
トホホ。事の経緯は前回の記事を参照すべし!べしべし!
ええいションボリと意気消沈している場合じゃない!
最後だからこそ! キッチリガツンと有終の美を飾らねばっ!!
という訳で、最終回を飾るに相応しい場所を探し、さいたまの街を走り回ってきました!
いざ、日本の航空発祥の地へ
見つけた場所は、埼玉県所沢市にある「所沢航空発祥記念館」。
埼玉県が誇る名スポットといったらここは外せないでしょう。
この記念館がある場所は、1911年(明治44年)に「所沢飛行場」という日本初の飛行場が造られた場所でして、その後大日本帝国陸軍の試験飛行場として活躍し、終戦後は米軍(GHQ)によって基地として接収されたのち、1982年(昭和57年)にその敷地の7割が日本へ返還され、その大部分が「所沢航空記念公園」という公園に整備されています。
所沢航空発祥記念館はその公園に隣接する施設でして、日本の航空の歴史や航空力学、流体力学などの勉強が出来る貴重な施設としても有名です。
取材に向かったのは、実は昨年のクリスマスイブ。公園に着いてみれば若いカップルの姿がちらほら。
くそーうらやましくなんかないぞー(血涙)。
悔しさで血がにじむほど唇を噛みつつも、まずは公園を散策。
かつては滑走路などがあったと思われる広い芝生の上では、親子連れがレジャーシートを広げてくつろいでいたり、凧を揚げて走り回る子供たちがいたり。
なんかイイですね、こういうの♪
公園の片隅には、巨大なホンモノの飛行機が展示されていました。
飛行機の名前は「C-46」。恐らく航空自衛隊で使われていたD型でしょうか。
第2次大戦でも活躍した飛行機で、レシプロエンジン(ピストンエンジン)を2基搭載した「双発機」としては史上最大であるとして有名です。
航空自衛隊では「天馬」の通称が付けられ、また「空のデゴイチ」なんて愛称でも呼ばれて愛された機体ですね。
銀色に輝くC-46をあとに、再び公園散策です。
芝生の広場を離れて雑木林があるあたりへいってみると、なにやら「日本庭園 彩翔亭」という看板が。
彩の国さいたまの「彩」に、飛翔の「翔」とはまたオシャレな名前。
どうやら抹茶などが楽しめるようだったのでお店に行ってみると……
ぎゃふん! 営業終了とか! 残念すぎる!
お茶は楽しめませんでしたが、庭先は自由に歩いて良いようだったので少しお邪魔してみました。
とってもいい雰囲気! 冬の日本庭園も趣があってステキですね。
侘び寂びの世界って感じがします。
クリスマスだったので、お店の前には手作りのトナカイさんなども飾ってありました。かわいい〜♪
彩翔亭を堪能し、またぐるっと公園めぐり。
この公園にはさまざまな施設があるようで、ジョギングコースやテニスコート、野球場、さらに愛犬家のためにドッグランなどもあるようです。
一通り公園の施設を見て歩いたあたりでカフェレストランを発見。
そういえば丁度お昼ゴハンの時間。記念館の取材の前に腹ごしらえでもしていきましょうかね♪
ランチメニューの看板に「本日の日替わり チキンガーリック丼」とあったので、早速それを注文。600円でした。
揚げたてアツアツのチキンにガーリックソースの香ばしい香り♪
これをゴハンと混ぜながら口に放り込むと、サクサクホクホクと最高の食感!
暖かな冬の日差しの下で食べるランチは格別の美味しさでした! ごちそうさま!
大空のロマンがここに詰まっている!
さて、おなかもいっぱいになったところでいよいよ記念館へ。
館内に入ると早速入り口で古めかしい複翼機がどどーんとお出迎え。
あまりの迫力に圧倒されます。
チケット売場を抜けて展示コーナーへ入ると、そこからは更に圧巻の大航空ショーです!
こじんまりとした施設の外観からは想像もできないほど巨大な航空機がぎっしり詰まっている印象。
レシプロ機からジェット機、ヘリコプターなどなど、航空機が大好きな人なら目を輝かせてしまうこと間違い無しです。
かくいうオレも大のレシプロマニア。エンジンの解説などを食い入るように読みながら、子供のように心躍らせていました♪
この記念館の面白いところは、これらの展示物をただ眺めるだけではなく実際に中に乗ってみたり機体に触れて楽しむことができるという点。
自衛隊輸送機の中なんて滅多に入れませんからねー。
そうそう、皆さん知ってました? 自衛隊のヘリとかの外装って意外とペラペラなんですよ。
リベット打ちされた外観から物凄い鋼鉄製のような印象がありますが、触って軽く押すだけでもペコペコと凹むんです。もちろんここでやっちゃダメですけどね。
空を飛ぶために極限まで軽くする必要があるので、戦闘用でもない輸送ヘリなどはこういう外装になってるんですね。
ロマンは大空を超えて宇宙へ!
展示コーナーの奥では特別展示も行われていました。
今開催されているのは「空から宇宙へ -糸川英夫とはやぶさ-」です。
糸川英夫といえば、もはや日本人で知らない人はいないでしょう。
日本のロケット開発の父と呼ばれ、ペンシルロケットを開発した航空工学者です。
その功績が称えられ、小惑星に「イトカワ」という名前が付けられたのですね。
かつて糸川英夫はロケット開発以前にレシプロ機の設計・開発に携わっており、小惑星探査機「はやぶさ」のレプリカなどと共に、糸川氏が手掛けた当時の軍用機の設計図なども展示されていました。
展示コーナー2階は飛行機のシミュレーターや所沢飛行場の発祥についての展示などがメイン。実際に使われた航空管制システムなどにも触れることができます。
1階の展示コーナーの横には体験学習コーナーが設けられており、流体力学や航空についての勉強などを遊びながらすることができます。
この日もたくさんの小学生が体験に訪れていました。
体験学習コーナーに入ると、出迎えてくれたのは流体力学の祖、ベルヌーイさん(の人形)。
このベルヌーイさん、いきなりベルヌーイ管についての解説をしてくれます。
眺める小学生、みんな頭にハテナマーク浮かんでます。
更に進むと揚力についての体験コーナーや、発泡スチロールの球が宙に浮く、カンタンな流体力学の体験が出来るワークショップなどがありました。
ドライヤーで球が浮くアレ、何度見ても不思議なんですよね。
これもベルヌーイの定理やらコアンダ効果やらで説明できるらしいのですが……
アホアホなダメライターにはイマイチさっぱり。
摩訶不思議な流体力学の世界のお隣には、今度は宇宙を体験できるコーナーが。
超巨大なロボットアーム状の装置があるかと思ったら、これは超低重力を体験できる機械なのだそうで。
先ほどの小学生たちがどやどやと押しかけてきて早速チャレンジ!
おおー浮いてる浮いてる! めっちゃ楽しそう!
正面のプロジェクターには宇宙の映像が映し出され、今どのくらいの重力を体験しているのかが数値で示されていました。
この記念館に遊びに来たら、これは絶対体験しておくべきかも!
いつかまた、さいたまで!
これで記念館の中もほぼ全部見終わりました。いやー内容盛りだくさんでスゴイ楽しかった!
そうそう、展示コーナーの片隅にはTVアニメ作品「ラストエグザイル -銀翼のファム-」の作品紹介コーナーなどもありました。
リアルスケールのヴェスパ(作品に登場する航空機)なども飾ってあり、ファンなら一度は見に来るといいかもしれません。
もっと飛行機を見ていたいという後ろ髪を引かれる想いの中、記念館を後に。
埼玉レポート最後のお土産は、日本が誇る航空アクロバットチーム「ブルーインパルス」の現行機である「T-4」のフィギュアが付いたボールペン。
540円でした。
いやーカッチョイイねー♪
だいぶ傾いた日差しの空を見上げれば、そこにはキレイな飛行機雲。
これにて埼玉レポートは終わりです。
思い起こせば昨年の2月から1年間連載させて頂きましたが、本当に楽しい思い出ばかり。
さいたまにこんなに楽しいところがたくさんあるなんて、実際に歩いてみるまで全く知りませんでした。
世間じゃ「ださいたま」だのなんだのと言われてネタにされるばかりの埼玉県ですが、いやいやどうして、名所や観光スポットは山ほどあるじゃないですか。
本当は、まだまだご紹介したいイベント&スポットがたくさんあるんですけどね。
それはまたいつかきっと……。
それでは皆さん! またさいたまのどこかでお会いしましょう!
(取材・執筆:あるかでぃあ)