埼玉レポート 第13回 太古のロマンを求めて

埼玉レポート

夏休みの自由研究

皆さんコンニチハ!

今年も早々に夏バテを起こしてしまいウナギを食べる元気もなくしてしまったダメライター、あるかでぃあデス!

虚弱体質!(=゚ω゚)ノ

突然ですがががっ!

オレは鉱石とか鉱物とか岩石とか化石が大好きなのです。

黄鉄鉱とか蛍石とかザクロ石とか、とにかくそういう「キレイな石」をやたら集めていた時期がありまして。

そんな過去のコレクションには化石もたくさんあり、とくに大好きだったのがアンモナイトやベレムナイト、三葉虫など海の生物の化石。

ただの標本だけではなく、本物のアンモナイトの化石を使ったペンダントやキーホルダーなんかも持ってたりします。

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化石ってなんとなくロマンを感じるじゃないですか。

昔生きていた生物が何千万年も掛けてゆっくりと黄鉄鉱やメノウと置換して石に変わるとか。

目の前に地球の歴史がぎゅっと詰まっているのかと想像するとワクワクするんですよ♪

そんなわけで(どんなわけだ?)、この感動をもっとたくさんの人に知ってもらいたい!

と思い、今回は博物館を探して埼玉を走り回ってみました。

いざ、長瀞渓谷へ!

化石を扱った博物館を探してみたところ……

ありました。

埼玉県秩父郡長瀞町にある「埼玉県立自然の博物館」です。

この博物館のある長瀞町(ながとろまち)には長瀞渓谷という国の名勝・天然記念物に指定された大きな渓谷があります。

荒川の上流部に位置しており、東京都内からも比較的近い景勝地として有名です。

その長瀞渓谷沿いの景色の良い場所に博物館があります。

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駐車場にクルマを停めて、まだ人の少ない午前中の館内にいざ突撃!……

と思ったその目の前に、妙に気を引く数本の大木が。

博物館好きのオレの直感がざわつきます。

この木は何かあるぞ、と。

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この木についての答えはまたのちほど♪

知識の宝庫は子供たちの遊び場

博物館の観覧料は一般が200円、大学生と高校生は100円。

そして驚くことに中学生以下は無料なんです!

博物館は知識の宝物庫。

子供たちにこそ見てもらいたい場所だけに、無料で遊びに来られるというのはとても良いですね。

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館内は2階建てになっており、1階が常設展示、2階が特別展示(企画展示室)となっています。

現在この博物館では「恐竜時代」という特別展が開催されており、1階の常設展示コーナーにもたくさんの巨大なレプリカが並んでいました。

中には本物の化石も展示されており、遊びに来ていた子供たちも興味津々。

どうやら夏休みの宿題や自由研究で来ている子もいたようで、友達と一緒に館内を歩き回ってノートに丁寧にメモをしていました。

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1階は地質(岩石)に関する展示物が多いようで、鉱物大好きなオレは大歓喜。

主に埼玉県内で産出される特徴的な堆積岩や変成岩、鉱石などを扱っていました。

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その他では、埼玉県で見られる動物たちの紹介なども。

動植物のジオラマや剥製が展示され、剥製などは実際に触れて楽しむことができるようになっています。

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2階の企画展示室では「海の支配者たち」という題目で特別展示が行われており、オレの大好きなアンモナイトがずらり。

この特別展示の化石は全て本物だそうです。

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アンモナイトと一言で言っても大きさや形、特徴などが多種多様で、それぞれに違った魅力があります。

また同じような形であっても組成置換された鉱物の種類によって全く異なる印象を与えてくれるのもまた、化石の魅力の1つです。

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巨大なアンモナイトの化石などは、実際に触れて楽しむことができるものも。

大きさの比較として愛用のスマートフォンを並べて置いてみました。

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んでっ!

せっかく博物館に来たのだし、お土産に化石の1つでも買って帰らなければ!と思って受付のおねーさんに売店などがあるのか尋ねてみたところ、化石の販売などは週末などの決まった日にしか売っていないとのことでした。

残念無念。

もし化石を買いたい方は、事前に次の販売日を問い合わせておくと良いかもしれません。

数百円から貴重な化石が買えるのはとてもイイですね♪

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さて、それでは博物館の敷地内にあった大きな木の答えでも。

埼玉県内でも深谷などで実際に見つかった植物の化石が、セコイアという植物によく似ていたことからメタセコイア(後のセコイア、という意味)と名づけられたのですが、実はこのメタセコイアとそっくりの形状を持つセコイア種がその後中国で発見され、以来この種は「生きた化石」と呼ばれるようになったのです。

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つまりあの大木はメタセコイアの木だったというわけですね。

なるほど納得。

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敷地内には岩石の標本なども並んでおり、散歩をしながら勉強をすることができます。

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長瀞渓谷も楽しもう!

一通り博物館を満喫したところで、ちょっと地域散策でも。

最初にここが長瀞渓谷沿いだと書きましたが、本当にすぐ近くで道路を挟んで反対側の林を抜けるともう渓谷です。

渓谷沿いには遊歩道が整備されており、木漏れ日の中を歩いて楽しめるようになっています。

遊歩道では長瀞渓谷の絵を描いている大学生くらいのおねーさんたちの姿も。

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渓谷の姿は本当に美しく、見ているだけで癒されます。

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長瀞渓谷ではライン下りなども楽しめるようで、定期的に観光の船やカヌーを見ることができました。

川辺には色とりどりの可愛いライフジャケットを着た子供たちも。

川遊びは危険も多いですからね。

遊ぶときはしっかりと装備を整えましょう。

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散策を終えたところで丁度12時に。

お昼は博物館近くのお蕎麦屋さんで天ざるでも♪

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博物館はレジャースポットとして遊びに行くイメージがあまり湧かなかったりしますが、行ってみると実に興味深く、新しい発見にワクワクできる素晴らしい場所です。

とくにこの自然の博物館の近くには長瀞渓谷という絶景もあり、大人も子供もみんなで楽しめること間違いなしです。

商業施設の大混雑必至なレジャーに疲れたら、たまにはこんな景勝地で1日のんびり過ごしてみるのもイイかもしれませんね。

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(取材・執筆:あるかでぃあ)

■埼玉県立自然の博物館

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