埼玉レポート 番外編 その2 龍の泉のヒミツ!?

具もちょっと変わっており、チャーシューのほかに鶏肉が入っています。これがまたあっさりとしたよい味で甘めの醤油スープにピッタリ。 埼玉レポート
具もちょっと変わっており、チャーシューのほかに鶏肉が入っています。これがまたあっさりとしたよい味で甘めの醤油スープにピッタリ。

暗号を解き明かせ!

「ヒマだなー指令来ないかなー」

今日も今日とて自分から仕事を探そうなどという前向きな姿勢のかけらもないダメライターが1人。はいオレです。

前回謎の指令を受けて動物園を調査した訳ですが、コバトンの正体がどうのこうのいうところで終わってしまい微妙に消化不良。どうでもいいけどコバトンかわいいですね♪

きっと埼玉に深く関わる何か重要なメッセージが込められているのだろうと勝手に想像を巡らせていたところ、ようやく次の指令が!

極秘指令【2】

極秘指令【2】

むむむ!? 今度の指令はさらに難しいぞ!? 失われた龍の泉ってなんだ?そもそも泉を「探せ」ではなく「食せ」というのが気になる。

龍の泉、龍の泉……うーん分からん!

頭使ったらおなかが減ったぞ! ということで、ひとまず夜食。腹が減っては戦は出来ぬ。あ、夜食は太るので食べ過ぎ注意ですよ。

戸棚からカップラーメンを取り出してきてお湯を注ごうとしたその時、ふっと思い出したことが。そういえば昔のラーメンのどんぶりって龍の絵が描いてあったよね。

ラーメン……どんぶり……スープ……龍の泉……もしやこれは!

こうして「龍の泉」探しの新たな旅が始まったのです。

食って食って食いまくれ!

次の日の朝は情報収集からスタート。ターゲットをラーメンに絞ってみたものの、埼玉のラーメン店なんていくつあるのか分かったもんじゃありません。ひとまず口コミ情報などを探してみると……

「ん、新座? お、こっちも新座……」

そうなのです。埼玉県内の美味しいラーメン店として評判を呼んでいるお店の情報を集めてみると、妙に新座市に集中しているのです。

ふむふむ、これは食べ歩き……もとい、聞き込み調査をしてみる価値がありますね。取るものも取らず、早速新座市へ!

検索でまず目に留まったのは、JR武蔵野線新座駅から程近くにある「ぜんや」さん。どうやら開店前から行列が出来るほど美味しいラーメン店らしい。

駅から7~8分ほど歩き、小学校の横を抜けていくと……ありました!大きな看板はなく「ぜんや」と書かれたのれんが下がっているのみの、一見質素な佇まい。こういうお店ほど本当に美味しいラーメンが食べれたりするんですよねー♪

JR武蔵野線新座駅から程近くにある「ぜんや」さん

JR武蔵野線新座駅から程近くにある「ぜんや」さん

「はいいらっしゃい♪」

のれんをくぐると、柔和な雰囲気の店主さんが。カウンター席が数席ある程度の小さなお店の中はふわっと暖かく、空腹をくすぐるよい香り♪

店主さんにオススメのラーメンを聞くと「ぜんやラーメン」という塩ラーメンがあるとのこと。やっぱり看板メニューにはお店の名前が入っているんですね。

関東だとしょうゆラーメンやとんこつラーメンが多いので、塩ラーメンのみで勝負しているお店でしかも人気店というのは結構珍しい印象です。

程なくしてぜんやラーメン登場。まず見て心が躍ったのはそのスープの色! まさに黄金色!

美味しいラーメンは見た目も美しいのかも♪

スープを一口飲んでまた驚き! その透明感からは想像もできないほどコクがあり、しかも塩辛さがありません。改めて塩ラーメンの奥深さを実感。

スープを一口飲んでまた驚き! その透明感からは想像もできないほどコクがあり、しかも塩辛さがありません。改めて塩ラーメンの奥深さを実感。

麺はしこしことした中太麺でスープとの絡みも程よく、これぞラーメン! といった雰囲気。

麺はしこしことした中太麺でスープとの絡みも程よく、これぞラーメン! といった雰囲気。

最近のゴテゴテとしたラーメンにはない懐かしさを感じます。

聞けば店主さんは脱サラしてお店を始めたそうで、別のラーメン店などで修行などを積んだ経験もなく、1から独学でラーメンのいろはを覚え試行錯誤で作り上げたのだとか。

他店では味わえない独特の風味があるのも、独学故なのかもしれませんね。

美味い美味いと黙々と食べまくる

美味い美味いと黙々と食べまくる

すっかりさっぱりスッキリと指令のことなど忘れ、美味い美味いと黙々と食べまくるオレ。スープも最後の一滴まで飲み干しごちそうさま! いやー行列の出来るラーメン店って本当に美味しい!

スープも最後の一滴まで飲み干しごちそうさま!

スープも最後の一滴まで飲み干しごちそうさま!

お店を出ると、調子に乗って「まだまだ食うぞー!」と元気にお店検索。こういう時は最近中年太りし始めたことなど思い出してはいけない! むしろ思い出したくない!

JR武蔵野線新座駅から東武東上線志木駅方面へと歩きつつ検索していると、今度は「Trigo(トリーゴ)」というお店を発見。ラーメン店にしてはちょっと変わった名前のお店ですね。

その面白い名前に惹かれてずんずんと歩いていくと……ありました。まるでイタリアンレストランか喫茶店のような佇まいのお店が。「らーめん」と書かれた看板がなかったらラーメン店だと気が付かないかも。

「Trigo(トリーゴ)」というお店を発見

「Trigo(トリーゴ)」というお店を発見

店内に入ってみると、ふわっと漂う醤油の香り。なるほど、ここは醤油ラーメンがオススメなんだな、と直感しつつ店主さんに挨拶。寡黙な感じで真面目そうな方です。

店内にはカウンター席のほかにも若干テーブル席もあり、やっぱり喫茶店のような雰囲気。とても清潔感があってオシャレです。

つけめんなども出しているようでしたが、店主さんに聞いてみると思った通り醤油ラーメンがイチ押しとのこと。

なんでも生揚げ醤油と再仕込み醤油をブレンドしたタレに鶏や魚介を合わせたスープだそうで、醤油のブレンドにかなりのこだわりと自信を持っている様子。

一押しの醤油ラーメンに味玉だけトッピングさせてもらい、いただいてみました♪

一押しの醤油ラーメンに味玉だけトッピングさせてもらい、いただいてみました♪

出てきたラーメンを見た最初の印象は「あら、結構しょっぱそう」。色の濃い醤油スープにどんなものかと口を付けてみると……

これが超ビックリ!想像に反してなんと上品でまろやかな味!

醤油ラーメンというと舌にピリッと来るような尖った味のお店が多い中で、Trigoさんのスープは別格!表現するなら「甘い醤油」で、まったく塩辛さやしつこさがありません。

鶏や魚介の出汁もよく出ていて深いコクがあり、思わず麺を忘れてスープばかり飲んでしまいました。

鶏や魚介の出汁もよく出ていて深いコクがあり、思わず麺を忘れてスープばかり飲んでしまいました。

麺はつるつるしこしこの中太麺。スープとの絡みを楽しむというよりも、スープと共に食べることでスープの味に新しい変化をつける感じ。スープだけを飲んでみたり、麺と共に楽しんでみたり、色々な味わい方のあるラーメンだと感じました。

具もちょっと変わっており、チャーシューのほかに鶏肉が入っています。これがまたあっさりとしたよい味で甘めの醤油スープにピッタリ。

具もちょっと変わっており、チャーシューのほかに鶏肉が入っています。これがまたあっさりとしたよい味で甘めの醤油スープにピッタリ。

こちらのラーメンも美味い美味いと一気に完食。

食べ終わった後、気になっていたお店の名前について店主さんに尋ねてみたところ、Trigoとはスペイン語で「小麦」という意味だそうで、お店の雰囲気に合わせて付けたのだそうです。

確かに洋風のオシャレな雰囲気にはピッタリの店名です♪

塩ラーメン、醤油ラーメンと食べ終わり、そろそろ夕暮れ時。ちょっと早いけど夕食も食べたいよね! ←まだ食べる気満々。

そういえば、ぜんやの店主さんやTrigoの店主さんとお話をしている中で、必ず出てくるお店の名前があったのです。それが「麺家うえだ」さん。

「新座や志木のあたりはラーメン店が多いんです。うえださんは行きました?」なんて必ず言われたんです。

行列が出来るほど美味しいラーメン店の店主さんが気に掛けるほどのラーメン店なのだから、恐らく物凄く美味しいラーメン店なのだろうと思い、最後にそこへ行ってみることに。

麺家うえださんはTrigoからそれほど離れていない場所にあり、志木駅から5~6分といったところでしょうか。駅前からまっすぐの道を歩いていくとすぐ見つかりました。

だってお店の前に行列が出来ていたんですもの!

この行列……これは期待出来る!

この行列……これは期待出来る!

時間は既に15時30分過ぎ。どう考えてもランチタイムではありません。

それなのにこの行列……これは期待出来る!

そそくさと行列に並んで待っていると、15分ほどで入店。まずビックリしたのは店内の煙!

まるで焼肉店のような香りと煙に何事かと思ってみたら、どんぶりに入れられたスープをガスバーナーで炙ってるじゃないですか!

どうやらここのお店の名物の1つが「焦がし醤油ラーメン」というものらしく、その豪快な調理法と独特の風味に病みつきになる人も多いのだとか。

そしてもう1つの名物が「特濃」と券売機に書かれていた豚骨ラーメン。塩ラーメン、醤油ラーメンと食べ歩いたのだから、ここは豚骨ラーメンで締めようじゃないかと考え、これをチョイス。

カウンター席に座って券を出すと、店員さんが「ハードにしますか?ライトにしますか?」と尋ねてきました。どうやらスープの濃さ(硬さ?)を選べる様子。

ハードという言葉にちょっとした緊張感を覚えたのでひとまずライトを選択。どんなラーメンが出てくるのだろうかとワクワクして待つこと5分ほど。

出てきました、なんかスゴイラーメンが。

出てきました、なんかスゴイラーメンが。

出てきました、なんかスゴイラーメンが。

一見すると普通の豚骨ラーメンです。が、何かが違う。その違和感にスープをすくってみると……なんだこれ!? 超こってり!?

スープをすくい上げるとトロトロっとした感じ

スープをすくい上げるとトロトロっとした感じ

スープをすくい上げるとトロトロっとした感じで、これスープのタレそのままじゃないの!? と勘違いするほど。これがライトなんだから、ハードってどのくらいの粘度なんだろう……。

そして恐る恐るスープを飲んでみて二度ビックリ。全く塩辛くなくて超クリーミー。例えるなら濃厚なポタージュスープといった感じ。

美味い! これは美味い!

正直言ってスープを飲むというよりも食べるという表現が正しく、極太の麺に絡ませながら一気に口へ掻き込むと、えも言われぬ満足感が。

豚骨ラーメンというと獣脂臭さが鼻についたりしますが、このスープにはそれが全くありません。

豚骨ラーメンというと獣脂臭さが鼻についたりしますが、このスープにはそれが全くありません。

豚骨ラーメンというと獣脂臭さが鼻についたりしますが、このスープにはそれが全くありません。

さわやかな魚介の香りが食欲をそそります。添えのキャベツがまたよいアクセントになっていて、スープや麺と合わせて食べると実に美味しい!

油っぽさもほとんど無くどんどん食べられ、がっつりとおなかを満たしたい人には最高の一品。どうやら常連さんも多いらしく、店員さんとも会話を弾ませていました。

3店目にもかかわらず、ここでも見事にスープまで完食。本当に美味しいラーメンはスープを残すのがもったいない!

本当に美味しいラーメンはスープを残すのがもったいない!

本当に美味しいラーメンはスープを残すのがもったいない!

龍の泉と新たな謎

いやー食べた食べたとおなかをさすりつつ、大満足でお店を後にするオレ。

……あれ?なんか忘れてないか?

「情けない奴め。目的を忘れるとは……」

ッハ!この声はあの時(←動物園)の!

またもや脳内に響く謎の声とパンパンに膨れたおなかに困惑していると、さらに声は続く。

「龍の泉は堪能できたようだが、その程度では龍の力は手に入らぬぞ。この地に伝わる龍の力は……」

お店の前で謎の声にぼうっとしていたところで、道行く人に声を掛けられます。「ここのお店すごい行列ですね。美味しいんですか?」

ハッと我に返って麺家うえださんのラーメンについて教えてあげると、その方も行列の中へ。うーむさっきの声を聞きそびれた。まあいいか♪ ←適当

かくして「龍の泉」を食べることに成功したオレですが、肝心の指令については結局何も手がかりを得られず。

果たして龍の力とはなんなのか。

次号に……続くのか!?

散策案内

ぜんや
〒352-0011 埼玉県新座市野火止4-9-8
048-477-2232

Trigo
〒352-0001 埼玉県新座市東北1-12-1
048-473-0089

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