紙袋伝説!ジョージを探せ!第5回 小江戸川越で情報収集

ジョージを探せ・秘密基地

【前回までのあらすじ】

理想の秘密基地を求めて失踪したジョージ。

彼を探すために「埼玉県内の面白いこと」を探す旅を始めた。

そば処「奥会津」でチョモランマ盛りを堪能したポルポル・レロレロの元に、ジョセフから新しいユニークスポットの情報が届いた。

彼らが次に向かう場所とは一体どこなのだろうか?

はたして、ジョージは現れるのだろうか?

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ポルポル「勢いでここまで来たが、ここは一体どこなんだ?」

レロレロ「ここは川越です。通称“小江戸”と呼ばれる土地で、歴史的建造物も多くあり、関東地方の中でも多く文化財を持つ土地です」

ポルポル「歴史的建造物? 例えばほかには何があるっていうんだ?」

レロレロ「何が……というよりも街並みそのものが歴史的なんですよ。昔ながらの建造物やその時代の雰囲気を持ったまま現代まで存在するんです」

ポルポル「すごいじゃないか!」

レロレロ「ええ、ジョージが歴史好きという情報も別働隊のジョセフから聞いていますし、注目のユニークスポットもあるとか。ただ、肝心の場所の地図が書かれていなくて……」

ポルポル「そういう時は情報収集だ! 昔から言うだろう? 刑事は足で情報を掴むもんだって」

レロレロ「その例えはどうかと思いますが、とりあえず動いてみましょうか」

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ポルポル「流石にそのへんを適当に探しても見つからないな」

レロレロ「そういえばジョージも“大正浪漫夢通り”とか言っていたような」

ポルポル「タイショー、ロマン、ユメドオリ? 今のところはまだ見かけてないが……」

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ポルポル「ここに観光案内所があるぞ」

レロレロ「これはちょうどいいですね、中で調べてみるとしましょう」

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ポルポル「よし、調べてくれ。俺は機械とかそういうのは駄目なんだ」

レロレロ「めんどくさいだけじゃないんですか? ポルポルも普通にパソコンぐらい使えるでしょう」

ポルポル「なに、パソコンってのはゲーム以外の目的で使わない!! それが俺の流儀って奴だ!!」

レロレロ「そんなに自慢げに言うことじゃないでしょう……」

 

……レロレロ検索中

 

レロレロ「分かりましたよポルポル。この場所から移動するとして……って、ポルポルがいない!? どこにいったのでしょうか」

ポルポル「お〜い、レロレロ!! ちょっとこっち来てみろよ」

レロレロ「あっ、中にいたんですか。まったく。おとなしくしていられない人ですね」

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ポルポル「見てみろよ? 雰囲気が出ていていい和室だと思わないか。ぜひ中で寝転んでみたいもんだな」

レロレロ「この部屋は立ち入り禁止です。くれぐれも暴走して入り込むとかやめてくださいね!!」

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レロレロ「暴走ついでにひとつ。どうやらここは件の“大正浪漫夢通り”らしいですよ。

ポルポル「大正浪漫夢通り!? ここが目的地なのか」

 

レロレロ「そうです。その名の通り古き良き大正時代を現代に再現し、そこかしこに大正ロマンが溢れている。そんな川越ならではのスポットです」

ポルポル「そいつはすげえ、もしかしたら昔ながらの面白いものがたくさん見つかるかもしれないじゃねぇーか!!デジモンとかたまごっちとか、あとビーダマンとか!!」

レロレロ「たしかに懐かしいですが、それは大正じゃなくて昭和か平成でしょう」

ポルポル「いやいや、行ってみなきゃわかんねーだろ!! テンション上がってきやがったぜーーーーッ!!」

レロレロ(……ポルポルに時代感覚を求めたのが間違いでしたか)

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ポルポル「すごいな、まるでこの場所だけタイムスリップしているみたいだ」

レロレロ(あんなポルポルですら、さすがにここの良さはわかるみたいですね……)

ポルポル「んっ?」

レロレロ「いえ、なんでも……。しかし、風情のあるスポットだけあって、平日の昼間でもとても賑わっていますね。テレビや映画の撮影にもよく使われるらしいですが、それも納得させられます」

ポルポル「いろいろ回ってみようぜ? この街ならきっと面白いものが見つかるはずだ」

レロレロ「たしかに。ここならジョージがつられて出てきてもおかしくありません」

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ポルポル「バスの見た目があまり見たことない感じでかっこいいな」

レロレロ「“あまり見たことない感じ”って、もう少しマシな表現はできないんですか?きっとこの街の雰囲気に合わせて昔の風情のデザインになっているんでしょう」

ポルポル「俺は本能で生きているからな、変にかっこつけた表現はできないんだよ」

レロレロ「単に思い浮かばなかっただけでしょう」

ポルポル「ああ、そうともいうな」

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ポルポル「この乗り物はなんだ? 」

レロレロ「これは人力車ですよ。この街並みを楽しみながら優雅なひとときを過ごせるそうですよ」

ポルポル「せっかくだ、運転手さんに協力してもらって記念撮影しようぜ」

レロレロ「そうですね、いい思い出になるでしょう」

二人「よろしくお願いします!!」

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ポルポル「何か高い建物があるが、あれはなんだ?」

レロレロ「あれは“川越の時の鐘”ですよ」

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レロレロ「この鐘は江戸時代初期から時間を伝え続けているのがこの“川越の時の鐘です”。現在でも午前6時・正午・午後3時・午後6時になっています。残したい“日本の音風景100選”にも選ばれている場所です。年末には除夜の鐘としても使われているそうです」

ポルポル「なんか妙に詳しいな?」

レロレロ「この街を観光案内所で調べている時に親切な現地の方に色々と教えてもらったんですよ」

ポルポル「俺がいないあいだにそんなことがあったのか……。随分と温かい場所なんだな」

レロレロ「ええ、本当に。この場を借りて、ありがとうございます」

ポルポル「おっ、鐘の先に神社があるみたいだ」

レロレロ「行ってみましょう」

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レロレロ「ここは薬師神社という場所のようですね。明治26年の川越大火によって時の鐘とともに焼けてしまいましたが、翌年に再建されたらしいです。ジョージが見つかるように祈っていきましょうか」

ポルポル「そうするか」

レロレロ(早くジョージが見つかりますように)

ポルポル(昔懐かしい面白おもちゃがいっぱい見つかりますように)

レロレロ「おもちゃはいいですから、ジョージが見つかるように祈ってくださいよ!!」

ポルポル「レロレロ……頼むから心を読まないでくれないか?」

レロレロ「いろいろ回りましたが、ジョージの手がかりが見つかりませんね」

ポルポル「そうだな。観光しがいがあって最高なんだが……んっ?」

レロレロ「どうしました?」

ポルポル「おい、こっちに来てくれ!!」

レロレロ「コレは!!」

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二人がたどり着いた“菓子屋横丁”とは一体どのような場所なのか?

そして二人をそこで待ち受けているものとは?

後編「菓子屋横丁編」に続く!!

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