盛大に行われた「令和7年さいたま市二十歳の集い」とは?
毎年新成人をお祝いする行事として注目を集める「さいたま市二十歳の集い」。
今年は1月13日(月曜日)にさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区新都心8)を会場に開催され、多くの新成人のみなさんが集まりました。
この大切な節目を祝福する場では、例年通りの式典だけでなく、社会貢献や地域連携を意識した取り組みが数多く行われているのが特徴です。
今年はその中でも、とくに注目を集めたフードドライブ企画が大盛況! 会場には若者はもちろん、保護者や友人など、たくさんの方々が参加していました。
フードドライブってなに? 地元に優しい、環境に優しい活動
「フードドライブ」とは、家庭で使いきれず余っている食品を持ち寄り、困っている人々や施設などへ寄付を行う取り組みです。
例えば、ギフトでいただいたお菓子や缶詰、買ったはいいけど食べきれそうにない食品などを集め、フードバンクを通じて必要としている場所へ届けられます。
食品を無駄にせず、生活に困っている方や福祉施設などへ役立てることができるので、食品ロスの削減や環境負荷の軽減にもつながる、まさに一石二鳥の活動です。
今回の二十歳の集いにおけるフードドライブは、新成人のみなさんの社会貢献活動への意欲も相まって、かなりの盛り上がりを見せました。
フードバンク埼玉が呼びかける社会貢献の輪
このフードドライブを実施したのは、さいたま市を拠点に活動する特定非営利活動法人「フードバンク埼玉」。
所在地はさいたま市浦和区で、代表理事を務めるとよしま亮介さんのもと、埼玉県全域で食品ロス削減や、困窮する方々や施設への食品支援を推進しています。
フードバンク埼玉は、イベントや企業、学校との連携によって余った食品を回収し、必要な場所へ届ける活動を展開。
災害時の備蓄食料なども視野に入れながら、「もったいない」を「ありがとう」へとつなげていく取り組みを続けています。
今回のフードドライブでも、防災備蓄食品の紹介や活動のPRブースを設置し、多くの方にフードバンクの意義を知ってもらうきっかけとなりました。
二十歳の集い実行委員会の呼びかけで実現したフードドライブ
この活動は、令和7年さいたま市二十歳の集い実行委員会が掲げる「フードドライブを通じたボランティア活動」の一環として行われました。
実行委員会は各区から選出された二十歳代表で構成されており、「食品ロスの削減」「環境負荷の軽減」「地域福祉への還元」といった社会課題の解決に向けて、自分たちができることを探っていたそうです。
その結果、「二十歳の記念に参加者みんなでフードドライブをやろう!」という発案が出て、今回見事に実現。さらにさいたま市資源循環政策課とフードバンク埼玉が運営協力し、当日には多くの食品が持ち寄られました。
新成人だけじゃない! ご家族も一緒に参加できる取り組み
実は今回のフードドライブ、当日の新成人だけでなく、会場に足を運んだ保護者やご家族の皆さんも参加OKでした。
「これなら家で余っているレトルトカレーや缶詰などを持って行こう!」と、家族総出で協力している姿が印象的だったとの声も。
回収した食品の総重量については後日計測され、フードバンク埼玉のホームページ等で公表される予定だそうです。
自宅の棚やキッチンに眠っている食品が、どこかで誰かの生活を支えるという事実に、改めて“シェアする喜び”を感じますね。
今後も広がる埼玉のフードバンク活動
フードバンク埼玉は、これまでも多様な団体や企業、学校と連携しながら活動を続けています。
「食品ロスを減らしたい」「社会的に困っている人を支援したい」「環境負荷を軽減したい」といった思いを持つ方々と手を取り合いながら、地域社会を少しずつ変えていく大きなきっかけづくりを行っているのです。
今回の二十歳の集いで集まったたくさんの食品も、きっと地域の福祉施設や支援を必要とする方々のもとへ届くことでしょう。
今回参加した新成人の皆さんやそのご家族はもちろん、活動に興味を持った方々は、ぜひフードバンク埼玉の情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
フードバンク埼玉のこれからに期待!
最後に、今回のフードドライブに協力してくれた新成人の皆さんへの感謝のメッセージが、フードバンク埼玉からも発信されています。
「引き続きフードバンク埼玉の活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」とのコメントが示すように、これからも地域の力を集結しながら、食品ロスゼロや誰もが安心して暮らせる社会を目指す取り組みを一歩一歩進めていくとのこと。
新成人の皆さんにとっても、自分たちが大人として最初に行った社会貢献活動が、今後の未来を明るく照らす大きな一歩になるのではないでしょうか。
ぜひ、みなさんもフードドライブやフードバンクの活動に興味を持って、地域で何ができるか考えてみてくださいね。
まとめ
令和7年さいたま市二十歳の集いは、新成人たちが主役の晴れ舞台である一方、社会貢献や環境問題への関心を広める絶好のチャンスでもありました。
フードドライブを通じて「食品ロスの削減」「環境負荷の軽減」「地域福祉への還元」を実践した二十歳の皆さんの熱い思いが、より多くの人たちに届き、これからの埼玉の未来を支える大きなうねりとなっていくことでしょう。
まだまだフードロスや支援を必要としている方々の課題はたくさんありますが、こうした取り組みが広がることで、私たちの身近な地域から笑顔が増えていくはず。
みなさんも身近なところで余った食品があれば、次回のフードドライブにぜひ参加してみてはいかがでしょうか?